2005年06月30日
The S.O.U.P. 川端 裕人 (著)
この手の小説を,一気読みしてしまうのは久々だった。
俺にとっては小説は2つの種類がある。
一つは,文章も読みやすく,斜め読みが出来てストーリーの展開も速い小説。
もう一つは,専門用語が頻繁に現れ,一語一句に深い意味があるため斜め読みをしてしまうと大切な用語などが抜けてしまう小説だ。
前者は一気読みがしやすい小説だったけど,The S.O.U.P.は後者だった。
インターネット上で繰り広げられるサイバーテロとそれを阻止しようとするFBIとハッカーの話。ってまとめちゃえばそれだけなんだけどね。
『ハッカーとクラッカーの違いを明確に区別して言ってるのか?』
最初のほうのページにある主人公の台詞。
ハッカー=悪者
ってのが定着してしまったし,この手の小説や映画はハッカーが悪者に描かれることが多いけど,きちんとハッカーとクラッカーを区別して使っているし,いわゆる『厨房』も出てくる。
ちなみに『厨房』を知らない人のために説明すると,中坊をもじったもので,「中学生のように口だけで実力が伴わない奴」みたいな意味が含まれている。
学生時代のことを嫌でも思い出させる小説だった。
専門学校に通っていた時代。今思えば,俺はいわゆる厨房だった。
まだ,ネット上の法も完備されていなかったあの頃。
ハッキングやクラッキングツールを使い,セキュリティの甘いサーバーにアクセスして,個人情報を盗み出したり,サイトの書き換えをして遊んだこともあった。
いまなら完全に犯罪だね(笑)
もちろん盗んだ個人情報は破棄したけどね。
いわゆる『ネット中毒』である時期だったわけだけだ。
ネットに繋がっていないと,何故か落ち着かなかった。
こんなことを言うのは恥ずかしいが,恐らく,引きこもりの予備軍だったのではないかと思う。
俺みたいにネットにはまってしまい,そこでネットワーク上での人間関係が出来上がる。
それはオンデマンドで,すごくニッチだけど,とても居心地の良い空間だった。
小説にも似たようなことが書いてあったけど,その頃,俺の知り合い(ネット上の)には1日の20時間以上がオンラインの奴なんてざらにいたし,ICQで話しかければ必ず誰かと会話ができた。
たいていの人は話を聞くと,いわゆる『引き込もり』な人たちだった。
幸いにして,俺にはリアルの世界でも仲間がたくさんいたし,リアルの世界が嫌いでは無かったので引きこもりにはならなかったけどね。
『リアルとバーチャルの世界がわからなくなってしまう。』
インターネットや過激なゲームにはまってしまったガキが起こす凶悪犯罪を専門家はこう分析する。
リアルはリアル。
バーチャルはバーチャルだ。
ただ,どっちに生活の起点をおくかが違うだけだ。
大抵の人は,リアルに生活の起点がある。
ガッツリ遊んで,飯食って,風呂はいって,セックスして寝ればいい。
それらを出来るだけバーチャルで行おうとしている人たちがいるだけだ。
だいぶ横道にそれた。
この小説はバーチャルで生活をしようとしてる人たちと,人々の善意で保たれているインターネット社会の問題点を提訴しつつも,ちょっと哲学しちゃってるような物語だ。
このレベルの小説が何年も本棚で埋もれていたなんてもったいない。
インターネットについて深く知ることが出来る本。と,してもお勧めの一冊。
俺にとっては小説は2つの種類がある。
一つは,文章も読みやすく,斜め読みが出来てストーリーの展開も速い小説。
もう一つは,専門用語が頻繁に現れ,一語一句に深い意味があるため斜め読みをしてしまうと大切な用語などが抜けてしまう小説だ。
前者は一気読みがしやすい小説だったけど,The S.O.U.P.は後者だった。
インターネット上で繰り広げられるサイバーテロとそれを阻止しようとするFBIとハッカーの話。ってまとめちゃえばそれだけなんだけどね。
『ハッカーとクラッカーの違いを明確に区別して言ってるのか?』
最初のほうのページにある主人公の台詞。
ハッカー=悪者
ってのが定着してしまったし,この手の小説や映画はハッカーが悪者に描かれることが多いけど,きちんとハッカーとクラッカーを区別して使っているし,いわゆる『厨房』も出てくる。
ちなみに『厨房』を知らない人のために説明すると,中坊をもじったもので,「中学生のように口だけで実力が伴わない奴」みたいな意味が含まれている。
学生時代のことを嫌でも思い出させる小説だった。
専門学校に通っていた時代。今思えば,俺はいわゆる厨房だった。
まだ,ネット上の法も完備されていなかったあの頃。
ハッキングやクラッキングツールを使い,セキュリティの甘いサーバーにアクセスして,個人情報を盗み出したり,サイトの書き換えをして遊んだこともあった。
いまなら完全に犯罪だね(笑)
もちろん盗んだ個人情報は破棄したけどね。
いわゆる『ネット中毒』である時期だったわけだけだ。
ネットに繋がっていないと,何故か落ち着かなかった。
こんなことを言うのは恥ずかしいが,恐らく,引きこもりの予備軍だったのではないかと思う。
俺みたいにネットにはまってしまい,そこでネットワーク上での人間関係が出来上がる。
それはオンデマンドで,すごくニッチだけど,とても居心地の良い空間だった。
小説にも似たようなことが書いてあったけど,その頃,俺の知り合い(ネット上の)には1日の20時間以上がオンラインの奴なんてざらにいたし,ICQで話しかければ必ず誰かと会話ができた。
たいていの人は話を聞くと,いわゆる『引き込もり』な人たちだった。
幸いにして,俺にはリアルの世界でも仲間がたくさんいたし,リアルの世界が嫌いでは無かったので引きこもりにはならなかったけどね。
『リアルとバーチャルの世界がわからなくなってしまう。』
インターネットや過激なゲームにはまってしまったガキが起こす凶悪犯罪を専門家はこう分析する。
リアルはリアル。
バーチャルはバーチャルだ。
ただ,どっちに生活の起点をおくかが違うだけだ。
大抵の人は,リアルに生活の起点がある。
ガッツリ遊んで,飯食って,風呂はいって,セックスして寝ればいい。
それらを出来るだけバーチャルで行おうとしている人たちがいるだけだ。
だいぶ横道にそれた。
この小説はバーチャルで生活をしようとしてる人たちと,人々の善意で保たれているインターネット社会の問題点を提訴しつつも,ちょっと哲学しちゃってるような物語だ。
このレベルの小説が何年も本棚で埋もれていたなんてもったいない。
インターネットについて深く知ることが出来る本。と,してもお勧めの一冊。