2005年02月25日

赤・黒 ルージュ・ノワール

石田衣良著。池袋ウエストゲートパーク外伝。
文句なしに面白い。

池袋ウエストゲートパークに出ていたヤクザのサルとギャンブルにはまってしまった小峰が繰り広げる物語。

物語自体は新鮮味が無いはずなのに,なぜかドキドキワクワクで読めてしまう。
前作であったような池袋感が感じにくくなったのは,ちょっとは残念かな。


池袋ウエストゲートパークを読んだ人なら必ず楽しめるはず。
成長して切れ者になったサルと,性格やちょっとひねくれた感じが誠の生き写し的オッサンの小峰。
おなじみのタカシは相変わらず池袋の王様でGボーイズは健在。

マコトの名前が二度ほど出てくるシーンもある。
名前だけだけど(笑)


石田衣良の作品は総じて脇役がものすごい魅力的だと思う。
伝説のギャンブラー。
1シーンしか出てこなかったのに印象に残る羽沢組の組長。
相変わらずクールな池袋のキング。タカシ。
狂言強盗の銃撃役で裏切り者の鈴木。

どの人物を主人公にしても面白い物語ができそうな人たちばかり。


なんかちょっと褒めすぎたから、少しは批判も(笑)

殴る。蹴る・ボコル。刺す。撃つ。
これは池袋ウエストゲートパークにもいえることだけど、元々はアンダーグラウンドな作品のはずなのに、ちっともそういう雰囲気を感じさせない。

文体や主人公の設定がそうさせているのではないかとも思うのだけれど、もう一つ原因があると思う。

想像だけど、著者の石田衣良自身はあんまりアンダーグラウンドの世界に身をおいたことがないんじゃないかな〜と。

そういうシーンを読んでて、「痛み」とか「苦しみ」とかがあまり感じられない。全部が全部エンターテイメントしちゃう。

たとえば、殺されて生首がさらされるようなシーンがある。
馳星周や新堂冬樹の小説はそういうシーンがあると読んでいて気持ち悪くなったりする。

石田衣良の場合はさらっと読めてしまう。

これも才能なのかも知れないけど、なんとなくアンダーグラウンドのシーンにリアリティが感じられないのは恐らく経験が少ないからだと思う。




まぁ、どちらにしてもすごい才能。
文句なしに面白い小説なのでオススメです。


石田衣良著 徳間文庫
ルージュ・ノワール 赤・黒



追記:なんか今,TBSで深夜にIWGPの再放送やってるみたいですね。
kunya28 at 00:12 │Comments(2)TrackBack(0)clip!オススメの書籍 

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この記事へのコメント

1. Posted by when plane double opponents percieve    2006年06月25日 15:38
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2. Posted by to expect boy you should be very industrious    2006年06月25日 16:45
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